国立研究開発法人情報通信研究機構(所在地: 東京都小金井市、理事長: 徳田 英幸、以下「NICT」)、日本電気株式会社(所在地: 東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO: 森田 隆之、以下「NEC」)、国立大学法人東北大学(所在地: 宮城県仙台市、総長: 冨永 悌二、以下「東北大学」)およびトヨタ自動車東日本株式会社(所在地: 宮城県黒川郡、取締役社長: 石川 洋之、以下「トヨタ自動車東日本」)は、東北地区で初めてキャリア網とローカル5Gのハイブリッドネットワークを活用した移動体との無線通信安定化を検証する実験を開始しました。
NICT、NECおよび東北大学は、製造分野における5G高度化技術の研究開発を推進しており、その中でSmart Resource Flow(SRF)無線プラットフォーム技術仕様書Ver. 2に対応した無線通信システムを開発しました。本システムにより、サービスエリアが異なるキャリア網とローカル5Gによるハイブリッドネットワークでの無線通信品質の安定化が可能となりました。また、本システムの有効性を実際の製造現場で確認すべく、トヨタ自動車東日本の宮城大衡工場にて、キャリア網(LTE/5G)とローカル5Gを切り替えて移動体との間の無線通信品質を評価する実験を開始しました。本実験に向けて、NECは6月17日に東北総合通信局よりローカル5Gの実験試験局の免許を取得しました。